人生儀礼一覧

人生儀礼一覧

人の一生には、成長の節目節目にさまざまな行事があり、時には家族揃ってお祝いをしたり、時には神社に詣でてお礼や祈願を行ったりします。
それらを「人生儀礼」と呼んだりしますが、最近は人生儀礼についてく教えてもらえる場が少なくなり、正しく行えていない方が増えているように感じます。
特に、子供が小さい時期には様々な人生儀礼があり、それらの多くは子供の無事な成長を願って行われているものです。
しかし、その意味を知らなかったり、正しく行えていないというのは大変に残念なことでもあります。
このサイトでは、そういった人生儀礼についての意味や作法を記して行きたいと考えています。

主な人生儀礼としては次のようなものが挙げられます。

命名
生まれて7日目の夜に行う名付けの儀式。

初宮詣り
生まれた子供が氏子の仲間入りをするため、神様に御挨拶に伺う儀式。
男児は32日目、女児は33日目に行う地域が多い。(比較的地域差があります)

お食い初め
「生涯食べるものに困ることが無いように」という願いを込めて行う儀式。
生まれて100日目に行う地域が多く、「百日祝い」などとも呼ばれる。

初節句
生まれて最初に迎える節句。
男児は5月5日の端午の節句、女児は3月3日の桃の節句を指す。

七五三(3歳男女児)
数え3歳の男女児が行う「髪置き」のお祝い。
それまで剃っていた髪を伸ばし始めるお祝い。

七五三(5歳男児)
数え5歳の男児が行う「袴着」のお祝い。
この日より袴を着用します。

七五三(7歳女児)
数え7歳の女児が行う「帯解き」のお祝い。
この日より、大人と同じ着物を着つけるようになります。  


Posted by 木霊 at 00:00Comments(0)

数え年

数え年

人生儀礼の多くは数え年で行います。

数え年と言うのは、生まれた時を1歳として、元日を迎える度に1歳年齢を加算する年齢の数え方です。
日本をはじめ、アジアの国々で古くより用いられてきました。
これに対して現在私たちが使っている、生まれた時を0歳として、誕生日を迎えるごとに1歳年齢を加算する数え方は満年齢と呼びます。
日本では満年齢は明治時代になってから使われるようになりました。

人生儀礼の多くは明治時代よりも前から行われていますから、数え年で行うのが本来の形ということになります。


数え年は、満年齢に1歳または2歳加算します。
既にその年の誕生日を迎えている場合は1歳を、まだ誕生日を迎えていない場合は2歳を加算するのです。

例)平成2年3月4日生まれの人の場合の数え年
 ・生まれたとき 1歳
 ・平成2年1月1日以降 2歳
 ・平成3年1月1日以降 3歳


満年齢では生まれたときは0歳、平成2年1月1日はまだ0歳で同年3月4日で1歳となります。

つまり、12月生まれの人は、生まれた時は1歳ですが、1ケ月経たないうちにお正月を迎えますので生後1ケ月を待たずに2歳になるわけです。  


七五三参拝の服装

七五三参拝の服装

七五三のお詣りには何を着たらよいのでしょうか。そして子供には何を着せたらよいのでしょうか。

七五三は3歳の髪置き、5歳の袴着、7歳の帯解きのお祝いです。
5歳の袴着は、文字通り袴を着け始めるお祝い。
7歳の帯解きは、大人と同じ帯を締めて着物を着始めるお祝い。
その意味を考えると、5歳男児は羽織袴姿、7歳女児は着物(振袖)などを着るのが、理にかなっていると思います。

しかし現在では日常的に和服(着物)で生活していませんから、七五三はこれまでの成長を感謝し祝う行事と捉えて、洋装でも構わないという考えもあります。

七五三のお詣りは、神社に行くから和服でなくてはならないという決まりはありません。
洋服でも、多くの神社は参拝の受け入れをしてくれます。(洋装だと受付ないとい神社は聞いたことがありません)

和装、洋装、いずれでも構いませんが、七五三の祈願をお願いする場合は御神前に進みますので、普段着ではなく、きちっとした服装で参拝しましょう。
普段着ではダメということではありませんが、やはり改まった儀式ですので改まった格好が相応しいと思います。

それは、お子様だけでなく、一緒にお参りするご家族にも言えることです。
時々、お祝いの子供さんは羽織袴姿や着物、ビシッとしたスーツやかわいいドレスを着ているのに、お父さんやお母さんはトレーナーにジャンパーなどの普段着という方を見かけます。
結婚式で例えれば新郎新婦は紋付き袴と白無垢を着ているのに、両家両親は普段着というのと同じ、アンバランスな格好です。
やはりご両親もスーツなどの格好で参拝されるのが良いでしょう。
  


Posted by 木霊 at 13:07Comments(0)七五三

命名

命名

生まれて7日目の夜に名前を付ける儀式です。
「名付け」などとも言います。

新生児の名前を役所に届けるのは生後2週間以内とされていますので、それまでに名前を決めればよいと考えている方もいますが、日本では古来生後7日目に名前を付けて、子供の無事な成長を願うという習慣がありますので、なるべくお七夜に名付けをしてあげましょう。  


Posted by 木霊 at 13:34Comments(0)

お供えについて

お供えについて

神社にお参りする際、特に祈願・祈祷をお願いする際にはお供えをしなくてはいけませんね。

古くはお米や農産物、海産物、酒などを持参し、神前に供えて貰っていたと思われますが、現代ではお金をお供えします。
「お供え」と記しているように、祈願・祈祷に対する代金ではなく、あくまで自身の気持ち・御礼として包むものです。  


Posted by 木霊 at 17:20Comments(0)